憂鬱ラヂオ

頭文字Dの夢小説と普段の生活の綴りです

第三章 毒の染み付いた舌を嘗めたい

オレはこの土砂降りの雨の中、街灯に照らされ傘も差さずに立っている女の子を見た。そのまま通り過ぎたが、あれはもしかして幽霊だったんじゃないかと思って、一周してまた戻って来た。違う。人間だ。オレは思わず声をかけた。「おい、どうしたんだ」女の子は肩を強張らせてオレと視線を合わした。なんだか怯えている様に見えた。「貴方ですか」女の子はおどおどと、でも睨みつける様にして言った。「? 何の話だ?」女の子はパッと血相を変えて言った。「助けて下さい!!」突然の申し出に驚いたが、隣に乗せてあげる事にした。「ふーん、それで来いって?変な奴も居るもんだな」オレは心の中で思った。慎吾のヤロー。アイツまた変な事を企んでたな。後で叱っておかないと。と、色々話したり考えたりしてる内に自然と自宅へと到着してしまった。「ワリィ、オレん家…着いちゃった」頭をぽりぽりと掻きながら言ったら女の子は、ぷっと吹き出した。「面白い人…」「? すまん…せっかくだから美味しいもん出すから上がっていきなよ」しまった、もう女の子は亜澄の件で懲りているから家に上がらせたくないと思っていたのに。「じゃ、遠慮なく」女の子はニコッと笑って車から降りた。参ったな……。