憂鬱ラヂオ

頭文字Dの夢小説と普段の生活の綴りです

第二章 毒の染み付いた舌を嘗めたい

オレはターゲットにした相手の情報を自分のスマホに素早く入れた。メッセージを新規作成のボタンを押し、“今すぐ○○の○○に来い。さもなくば家族友人皆殺す”と入力し、送信した。そして何事も無かったかの様に車に乗り込んだ。これはゲームに近い感覚があった。本当に来る確率40%…てとこか。別に沙雪の振りをして呼び寄せた方が確実なんだけどな。オレはそんな煩わしい事したくないのさ。沙雪のスマホは車に乗る前に渡した。後は待つだけ…。「おい、もっと飛ばせ」オレはアルコールがぐるぐるに回ったボヤ~とした頭で言った。「分かりました」車を次々に追い抜いて飛ばして行く。やがて、オレ達の車は住宅街へと入って行った。「沙雪さん、着きましたよ」「んん……もう着いたの?」「さっさと降りろオレぁ急いでんだヨ」沙雪はオレに対する怒りをみるみるうちに思い出した様で、「運転手クン、ありがとう。さよなら」そう言い、勢いよく車から出て行った。「……行きましょうか。ここから慎吾さんが今日泊まる奴の家まで結構ありますね」オレは煙草に火を付けて言った。「早く行こうぜ」「はっ、はい」車は慌てて発進した。激しく変わりゆく景色もそろそろ見飽きてきた頃、オレはふと毅のことを思い出していた。特に意味は無いはずなのに、何か引っかかる。オレはあいつに何か言わなければならない事があるんじゃないのか。「なあ……」そうオレは隣に居る奴に話しかけた。が、まさかと思った。居眠り運転してやがる……!コイツ確か、店で「遅番で寝てないんすけどね」とか言ってた事に気付く。アルコールでぼんやりしていた頭が急激に覚めた。前方には緩やかなカーブ、大丈夫だ。オレはステアリングを左へ切った。「!!」左右の分かれ道が目の前に現れたと思った瞬間、身体に物凄い衝撃が走った。

先程、○○県の○○の国道で、運転手一名、助手席に座っていた一名合計二名の死亡が確認されました。現場にブレーキの跡は無く、居眠り運転と思われています。