希死念慮_同族嫌悪

どれほどあなたのこと思う

真っ直ぐ見つめられ慣れていないのに

しとしとと雨が降り注ぐ街 みんないて みんないない 僕は一つの個体 君はちがう場所
人ひとりの事を それも特定の人物 話した事も無い 話すきっかけも見つからない 見つかっても 相手はシャッターが下りていて鍵が無い 探しても何処にも無い鍵 ひらかないシャッター 中には確かに人が存在しているのに 見えているのに ザー ザー
薄い靄に覆われた道路 瞬間 一人に気付く 酸性雨で溶けていく
いつでも マスクをしていて 顔を知らない 俯いて目も合わせ様としない 他人が気にならない 興味がない
自分が描いた絵が双方に飛び去っていく 自分が描いた絵じゃない 自分じゃない自分が描いた絵 素知らぬふりで
夢 現実と離れた位置に ただ 座っているのは 亡き自分の姿 間違えた世界に居る
何かが爆ぜる 駅は人で埋め尽くされて 落とした指輪は 拾おうとしても 大勢 人が居るから 踏まれて泥だらけ そんな世界に 落胆し 諦め 彷徨い歩く
踏み外して 置いて行かれない様に 僕は傘を強く握り締めた